なぜ脂質異常症を放置してはいけないのか。

脂質異常症は放置しておくと危険！

脂質異常症を始めとした生活習慣病は基準値を外れていても自覚症状がほとんどみられません。しかし、脂質異常症を放置し続けると重大な病気に発展するリスクが高まります。特にLDLが多いとLDL等の脂質の蓄積により血管のコブができる（動脈硬化症）ことで脳梗塞、心筋梗塞など命に係わる病気のリスクが高まります！

脂質異常症とは？

血液中の脂質の検査値が基準値から外れている状態を指します。脂質異常症は生活習慣などの特定の原因がない「原発性脂質異常症」と糖尿病などの病気が原因の「続発性脂質異常症」に分けられます。また、種類に基準値を外れている項目によって表のように分けられます。

治療について

特定の病気などが原因である場合（続発性脂質異常症）はその病気の治療をまず行いますが、それ以外の生活習慣が原因であれば（原発性脂質異常症）まずは生活習慣の改善が基本となります。

控えたほうがいい食べ物

コレステロールや糖質の多い食品やを控えるようにします。

• 鶏卵の黄身や魚卵
• マーガリン、トランス脂肪酸
• 内臓類（レバー、モツなど）
• 甘いものや炭水化物
• 脂身の多い肉類

おすすめの食べ物

コレステロールを速やかに排泄させるはたらきのある水溶性食物繊維をよく噛んで食べます。

• キノコ類
• 海藻
• 納豆
• 山芋
• 果物

おすすめの運動

激しい運動よりは有酸素運動がおすすめで、毎日30分以上行うことが推奨されています。

• ウォーキング
• 水泳
• ジョギング
• サイクリング

その他

その他にも以下のことを気を付けていくと効果的です。

• 禁煙する
• アルコールのの摂取量を減らす
• ストレスコントロール
• 適正な体重の維持

コレステロール値を下げる薬

• HMG-CoA還元酵素阻害剤
• 小腸コレステロールトランスポーター阻害剤
• 陰イオン交換樹脂製剤

コレステロール値と中性脂肪を下げる薬

• ニコチン酸誘導体製剤

中性脂肪を下げる薬

• フィブラート系製剤
• EPA製剤