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避妊に失敗したら?「緊急避妊薬」など正しい対処法を解説いたします!

困る女性
避妊に失敗したかもしれない…そう思った瞬間から不安が押し寄せてきますよね。また今まで失敗はしていなくとも月経がいつもより遅れて数日間不安な夜を過ごした、もしくはそんなパートナーを見て辛かった経験はありませんか?
そんな万が一の時のために予め対処法を知っていれば、自身やパートナーにとって最善の選択が出来るのではないでしょうか。
そこで今回は避妊が失敗してしまった時の「緊急避妊薬」などの対処法について解説しています!

緊急避妊法

避妊に失敗した恐れがある場合に妊娠を回避するに方法を緊急避妊法といいます。緊急避妊避妊法は妊娠を防ぐ方法であり妊娠後に妊娠状態を終わらせる方法とは異なります。

間違った緊急避妊法

避妊方法の話題はデリケートな分、人と話す機会も少ないので、間違った知識が広まっている場合があるようです。間違った方法として「膣内をシャワー、あるいはコーラや酢で洗浄する」といった方法がみられますが
①射精は射精後すぐに子宮に到達するた全て洗いだせない。
②炭酸飲料や酢に含まれる酸では精子を殺すことはできない。
以上の理由などから効果のある方法とは言えません。

緊急避妊薬

内服による緊急避妊法として一般的なのが、緊急避妊薬(アフターピル)というホルモン薬を用いた方法です。行為後なるべく早く飲むほど避妊の成功確率が上がります。

合成黄体ホルモン製剤

国内承認済みのお薬です。主成分は合成黄体ホルモンです。
作用
排卵抑制、着床阻害、子宮内膜の増殖抑制などにより避妊効果を示すと考えられています。
妊娠阻止率
性交後72 時間以内で85%
有効な服用タイミング
行為後72時間以内
副作用
不正出血、頭痛、悪心、倦怠感など

選択的プロゲステロン受容体調節剤

現在日本で未承認ですが海外では一般的なお薬です。
作用
排卵抑制、受精卵の着床阻害などにより避妊効果を示すと考えられています。
有効な服用タイミング
行為後120時間
行為後できるだけ早くの服用が望まれますが、期間内であれば避妊効果に差がでないことが特徴とされています。
妊娠阻止率
性交後120時間以内で95%
副作用
悪心、嘔吐、倦怠感、めまい、腹痛など

人工妊娠中絶

もし緊急避妊薬の適用時間を過ぎてしまったり、避妊の失敗に気づかないまま望まない妊娠に至り母体保護法が適応される場合には、「人工妊娠中絶」という妊娠を中断するために行われる手術が行われます。人工妊娠中絶は妊娠期間により異なる2つの手術方法があります。日本では毎年約20万件の人工妊娠中絶が行われています。

妊娠12週未満

手術方法
掻爬(そうは)法、吸引法などが適応の手術で、器具を用いて子宮内用物をかきだす、あるいは吸引します。
費用
15万前後

妊娠12週以降

手術方法
分娩手術などが適応で、手術リスクが高まり入院期間も長くなります。
費用
35万前後ですが、死産届の提出、火葬、納骨などの諸手続きが必要となるためさらに高額となります。
 

現在の課題

緊急避妊薬の処方は従来の受診に加えオンライン診療など利用者にとって便利な環境が整ってきていますが、いずれの場合も現在は自費診療であり、また緊急避妊薬の市販化は見送られているため費用の負担がハードルとなる方も少なくないと思われます。
今回は「緊急避妊薬」をはじめとした避妊方法について解説いたしましたが、自己診断は避け医療機関の受診をおすすめいたします。