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「病院」「医院」の区別できますか?

「具合が悪くなったら、まずはかかりつけ医にご相談してください!」

というフレーズを最近よく耳にしますが
かかりつけ医がいない、そもそも病院に行くことがほとんどない
という方は、いざ具合が悪くなった時にいったいどの医療機関を選べばいいのでしょうか。

いろいろな科がある総合病院?
すぐに行ける近くの診療所?

実は、各医療機関はそれぞれが機能と役割を担っています。
その役割を正しく知り、症状や状況に適した医療の選択ができるようにしましょう。
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■病院とは

入院のためのベット数が20床以上ある医療機関を指します。
高度医療、救急医療、専門医療を中心とした入院医療を行う機能を有しています。
すなわち、入院することを前提とした医療機関であり、
手術や精密検査、術後の経過観察など専門的な医療を提供する機関です。
病床の種類により
「一般病床」「療養病床」「精神病床」「感染症病床」「結核病床」の5つにわけられます。

機能によっても区分があり
高度な医療機器を備える「特定機能病院」
急性期の患者を診療する「急性期病院」
症状が安定した慢性期の患者を診療する「療養型病院」など様々です。


■医院(診療所・クリニック)とは

患者さんを入院させるための施設がないもしくは
入院のためのベット数が19床以下の医療機関を指します。
主として外来医療を中心とする初期医療を行う機能を有しています。

地域に密着しており、待ち時間も比較的短く
急な発熱や咳、日常的な治療や健康相談をする"かかりつけ医"として最適な医療機関です。


■特別初診料とは

病院の中でも大病院では、紹介状なしに外来を受診する患者について、
初診では5,000円(歯科の場合は3,000円)以上
再診では2,500円(歯科の場合は1,500円)以上の特別の料金がかかります。

・初診時(再診時)に特別料金がかかる大病院(2019年12月時点)
1、特定機能病院
2、許可病床(医療法の規定に基づき許可等を受け、又は届出をした病床)の数が   400床以上の地域医療支援病院

これは、多くの軽症患者が大病院外来を受診することで、病院の機能が崩壊し
本来の医療が提供できなくなることを避けるために設けられた制度です。

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どんな症状でも大病院に行けば安心だという考えは
無駄な時間や出費をともなうことがあります。
また、知らず知らず医療崩壊を助長させている可能性もあります。

地域にある医療機関がどのような機能と役割を担っているか知り
上手に医療の選択を行うこと、信頼できるかかりつけ医を見つけることが大切です。