マスクで隠せるこの時期にこっそりピーリング
コロナウイルスの影響でマスクをすることが毎日の日課となっています。
マスクで顔の半分が隠れるため、この期間にピーリングをおこなう方もいるようです。
マスクで顔の半分が隠れるため、この期間に肌の集中ケアを行う方もいるようです。
最近では手軽に行うことができるピーリングですが、多くの施設で行われるようになったことで
国民生活センターの全国消費生活情報ネットワーク・システムには危害例の相談が多数寄せられるようになりました。
顔が腫れる、炎症がひかないなどの副作用で困らないためにも施術前に正しい知識をもつことが大切です。
■ケミカルピーリングとは
ケミカルピーリングは，皮膚に化学薬品を塗り、皮膚を剥がすことによって起こりうる現象や効果を利用して
ざ瘡，色素異常，光老化に伴う疾状などの治療や皮膚の若返り，しみ，くすみ，質感などの皮膚の美容的改善を目的としています。
主に欧米において美容目的で広く行われていましたが、近年、日本にも導入され多くの施設（エステティックサロン、医院、病院など）で行われるようになりました。
■ピーリング剤（薬剤）の種類
・グリコール酸
・サリチル酸
・トリクロロ酢酸 trichloracetic acid（TCA）
・乳酸
・ベーカーゴードン液
・フェノール
その人の肌の状態にあわせて、薬品の濃度を変えたり、数種類を組み合わせて使用します。
日本人の肌にはグリコール酸が最もマイルドで比較的安全に使用できるので、多くの施設で使われています。
■Milk Peel
最近、美容皮膚科などでもみるようになったMilk Peelは、フランスDERMACEUTIC社製のケミカルピーリングを指します。
「グリコール酸」「乳酸」「サリチル酸」の３つの酸を使用しているのが特徴です。
肌のお手入れの準備として、また肌の質感の乱れやニキビのできやすい肌、色素沈着対策として、
小ジワやくすみの解消、ハリの改善にもちいられます。
３つの酸の組み合わせにより審美的ケアの効果を高めるだけでなく、ダウンタイムが短いため多くの美容皮膚科で取り入れられています。
＝施術方法＝
１）メイクを落とした後、Former15で洗顔し、きれいに流し終えた後水分をふき取る。
２）Milk Peelをブラシを使って顔全体に塗る。額→Tゾーン→頬の順で素早く全体に塗る。
３）30秒～90秒置く。
４）水でよく洗い流してから水分をふき取る。
※Milk Peelは体に使用することもできます。お手入れする部分に応じて5～10分置いてください。
＝施術時間＝
5～15分程度
＝禁忌＝
・皮膚に炎症や傷がある方
・強い日差しにさらされた肌の方
・口内・口唇ヘルペスが生じている場合や、抗ウイルス剤による治療が予定されている方
・妊娠中、授乳中の方
■ピーリング直後の肌
ピーリングをおこなっている間、ヒリヒリとした刺激感や熱を感じることがあります。
また、終了後は皮膚がかさかさと乾燥しやすくなったり、赤くなりやすくなります。
通常は数日でおさまるため、いつもより入念に保湿のケアを行って様子をみてください。
ただし、水ぶくれや傷ができ、その状態が続いた場合は、施術した皮膚科に相談するようにしてください。
■ケミカルピーリング後の注意事項
ピーリング後の肌は角質層が剥がれ、紫外線が皮膚に浸透しやすいため、通常よりしみが出来やすい状態になります。
日焼け止めによる紫外線ケアが必須です。
少なくとも施術後、２週間は必ずケアを続けるようにしてください。
また、肌の保湿力が低下しますので保湿化粧水や乳液などでしっかりケアをしてください。
これからの時期は紫外線量が多くなります。
マスクで上手に隠しながら、上手に肌ケアを行ってください。
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