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毒シリーズ第4弾!地上最強の猛毒!わずか500gで人類滅亡!?

今までご紹介してきた毒よりもはるかに強力!「ボツリヌス菌」は強耐性で低酸素で増殖!

毒シリーズの第4弾は、地上最強と謳われるほど強力な「ボツリヌス毒」。
その強力さは、なんと、わずか500gで人類が滅亡するという説もあるほどです。
菌は酸素がない状態で増殖するため、密封された缶詰や加工食品で
食中毒が起こった事例があります。
その毒は麻痺性で、重症になると呼吸筋麻痺により、息ができなくなり死に至ります。
ボツリヌス菌による食中毒事件は、北海道・東北を地方にて飯寿司、熟寿司
などの発行を伴う郷土料理や、
辛子蓮根、あずきばっとうなどの
真空パックされた食品などで知られています。

また、某宗教団体が研究し、テロ事件にも使用されるなど、
生物兵器としての流用が懸念される細菌でもあります。

●ボツリヌス菌の生態

「ボツリヌス」の語源は、ラテン語のbotulus(腸詰め、ソーセージ)から来ており、
ハムやソーセージなど肉類での増殖しやすいとされています。
小さな桿菌(細長い形)で、毒素の抗原性の違いによりA-Gの7つのサブタイプ
に分類されます。
そのうち有害であるのはA、B、E、Fの4つのサブタイプです。
土壌や海、湖、川などに芽胞(固い殻をもつ種子のような細胞構造)
として広く分布しています。
芽胞状態は極めて耐久性が高く、滅菌には100℃で6時間、
120℃で4分間以上の加熱が必要です。
嫌気性菌で、酸素が非常に少ない状態になると活性化し増殖を始めます。
そのため、真空パック詰め食品や缶詰、瓶詰食品内で増え、
食中毒の原因となります。

ただし、その際にパックがパンパンに膨れ上がる、きついにおいがするなど
の変化がありますので、(当然ですが)そういった食品は食べないようにしましょう。

ちなみに、菌自体はおなかの中に入っても、通常腸内細菌により
処理されてしまいます。
問題となるのは産生される毒素です。

●致死量0.7-0.9μg・・・超強力な「ボツリヌス毒素」

  もっとも強力な毒とも言われるのがこのボツリヌス毒素です。
その致死量は70kgの成人で0.7-0.9μgとも言われており、
フグ毒の1,000倍以上の強力さと言われています。

毒性としては麻痺毒に分類されます。

症状は、食べてから48時間ほどで脱力感めまい、倦怠感、視力障害(弱視、複視)、
口渇、発声困難、下痢や嘔吐(すぐに便秘になる)などです。 その後四肢麻痺に移行し、最終的には呼吸筋麻痺による呼吸停止により死に至ります。
通常発熱はなく、意識ははっきりとしたままで、
数時間~数日かけて症状は進行していきます。

毒の作用機序としては、
神経接合部や自律神経終末において、神経伝達物質である
アセチルコリンの遊離を不可逆的に妨げ、弛緩性の麻痺を引き起こします。

ただし、菌とは反対にボツリヌス毒素は熱に弱く、
85℃以上5分間の加熱で不活化することが可能です。

●乳児へのハチミツがタブーなわけ

  ボツリヌス菌は成人の場合消化管で不活化されたり、
腸内細菌で除去されますが、これらが未発達の乳児では除去することができません。

芽胞が朝刊まで到達した場合、毒素を作り出してしまいます。
離乳食として与えられていたハチミツに芽胞が含まれていることがあることから、
1歳未満へのハチミツを与えないようにしてください。

●毒を転じて薬に

これほどまでに恐ろしい毒性を持つボツリヌス毒素ですが、
その筋弛緩作用を目的に、現在医療・美容に用いられています。
筋緊張が原因とされる斜視や顔面のけいれんや痙性斜頚、ジストニア、
人体に問題のない極微量が用いられ、高い効果が出ています。

また、美容分野では「ボトックス注射」としても知られており、
しわやたるみ、小顔効果など期待して使用されています。