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毒シリーズ第2弾!白いキノコは”死の天使”?1本食べると・・・

「白いキノコは”死の天使”?1本食べると・・・」

「死の天使」と呼ばれる、大変危険な毒性をもつキノコ「ドクツルタケ」
をご存知でしょうか。
その純白の姿からは想像がつきませんが、1本食べると死に至ると言われています。
毒シリーズ第1弾に危険な毒キノコとして「カエンタケ」をご紹介いたしましたが、
今回はその第2弾として「ドクツルタケ」をご紹介いたします。
ドクツルタケは欧米では「デストロイングエンジェル(死の天使)」と、
若干中二病っぽい(?)別名がつくほどの危険なキノコです。
ドクツルタケ1
カエンタケ2
その毒性から、国内でも「シロコドク」、「テッポウタケ」と呼ぶ地域もあります。
 
テングタケ科テングタケ属のキノコで、初夏から秋深くにかけて
広葉樹林及び針葉樹林の上に幅広く生え、国内でも幅広く分布しています。
キノコ狩りに山に入れば、1、2回は目にすることがあるでしょう。
 
外見は真白でどこか凛としており、いわゆる「毒キノコ」の派手なイメージとは
真逆の姿をしています。
特徴的なにおいや味はないそうです。
 
毒の主要成分は、アマトキシン類と総称される毒素です。
α-アマニチンという特徴的なタンパク構造を持ち、1本でも致死量を含んでいます。
 
アマトキシン類は、食後速やかに吸収され、すぐに肝臓に取り込まれます。
体内で、RNAポリメラーゼⅡというタンパク質を合成する酵素の働きを特異的に
阻害するため、各臓器組織が破壊されてしまいます。
 
症状としては、摂取後10~24時間後に痙攣や下痢がみられ、
腎・肝不全、呼吸困難、昏睡をきたし最終的に多臓器不全により
10日前後で死に至ると言われています。
死を免れた場合でも、残念ながら重い後遺症が残ることが予想されます。
 
アマトキシン類は熱に強く、一般的な加熱調理では分解されません。
また、有効な解毒薬はなく、最も効果的な方法は自覚症状がない摂取直後に
胃洗浄を行うしかありません。
その他に、ドクツルタケに見た目がよく似た白色のキノコとして
シロタマゴテングタケがありますが、こちらも致死性の毒を持ち大変危険です。
日本で起きるキノコの食中毒で起きる死亡事故ではこの2つによるものが最多
と言われています。
誤って食べないことが何よりの予防となりますので、
「白いキノコ」には近づかないほうが賢明と言えます。
ドクツルタケ(出典:厚生労働省HP)
https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/kinoko_09.html
シロタマゴテングタケ(出典:厚生労働省HP)
https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/kinoko_03.html