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毒シリーズ第1弾!近づくのも危険!世界一の猛毒キノコ『カエンタケ』

毒シリーズ第1弾!見かけから完全の毒キノコの、カエンタケです

秋も深まり、食欲の秋の楽しみとしてキノコ狩りに出かける方も多いと思います。
しかし、キノコは毒性を含むものも多く、中でも「世界一の猛毒」
と言われるカエンタケは、強力な致死性の毒を持ち、
近づくだけでも大変危険です。
カエンタケ
 
秋の味覚の王様と言えばキノコ。
近年は栽培施設などで1年中キノコ狩りを楽しむこともできますが、
このシーズンにキノコ狩りへ山に出かける方も多いのではないでしょうか。
しかし、野生のキノコは一見食べられるものに見えても、
危険な毒キノコの場合があります。
秋はキノコ狩りのシーズンでもありますが、年間のキノコによる
食中毒の約9割が9~10月に発生しています。
図鑑や言い伝えなどで安易に食用のものかどうかを判断せず、
専門家による鑑定を受けるようにしましょう。
 
毒キノコの中でも、大変強力な毒性を持ち非常に危険な
「カエンタケ」についてご紹介いたします。
  カエンタケはボタンタケ科トリコデルマ属に分類され、
初夏から秋にかけてどんぐりの木であるブナ、
コナラなどの枯れ木の根際、倒木に発生します。
以前は主に西日本でみられていた珍しいキノコでしたが、
国内でブナ科の樹木の枯死例が増えており、これに伴い
カエンタケも公園などでも広く目撃されるようになりました。
今年の夏にオーストラリアで見つかったことでも話題です。
  その毒性はカビ毒(マイコトキシン)に知られるトリコテセン類などで、
生体内で核酸・蛋白質の合成阻害による免疫阻害作用、セロトニン神経系
への作用による嘔吐、炎症性物質の産生などを引き起こします。
  これにより、初期には消化器系の症状として腹痛、吐き気、下痢がみられ、
発熱、手足のしびれ、呼吸困難、言語障害等、全身のただれ、
造血機能障害、多臓器不全と多くの重篤な症状が発現し、致死率も高いです。
  またその致死量がわずか3gと言われています。
一命をとりとめても、言語障害や運動障害などの後遺症が残ることがあります。
  恐ろしいのは、近づくことすら危険であるという点です。
カエンタケは、皮膚から毒が吸収される唯一の毒キノコと言われており、
その汁に触れると皮膚炎・ただれなどを起こすことがあるそうです。
また、直接触らずともその胞子も危険とされているため、
見つけてもできるだけ近づかずに、自治体などに連絡するようにしましょう。